「Difyを使ってみたいけれど、DockerやLinuxの設定は難しそう……」
そんな方におすすめなのが、Dify Cloudの無料版(Sandboxプラン)です。
Dify Cloudなら、サーバーを用意したりDockerをインストールしたりする必要はありません。
ブラウザからアカウント登録するだけで、すぐにAIチャットボットやRAGアプリの作成を始められます。
この記事では、Dify Cloud無料版の始め方を初心者向けにわかりやすく解説します。
Dify Cloudとは?
Dify Cloudは、AIアプリ開発プラットフォーム「Dify」のクラウド版サービスです。
通常、Difyを利用するには、自分でサーバーを用意してインストールする必要があります。
一方、Dify Cloudなら環境構築は不要です。
ブラウザからログインするだけで、すぐに利用できます。
Dify Cloud無料版(Sandboxプラン)でできること
無料版でも、Difyの主要機能を試せます。
- AIチャットボットの作成
- RAG(検索拡張生成)の構築
- ワークフローの作成
- AIエージェントの作成
- ナレッジベースの利用
Sandboxプランには、AIモデルを試せる無料クレジットが付与されます。クレジットカード登録なしで試すことができます。
Dify Cloud無料版を始める前に準備するもの
必要なものは次の2つだけです。
- Googleアカウント、またはGitHubアカウント、もしくはメールアドレス
- インターネット接続環境
以前はAPIキーの準備が必要でしたが、現在のSandboxプランでは無料クレジットを利用できるため、最初はAPIキーなしでも試せます。
APIキーとは?
DifyでAIモデルを利用するには、「APIキー」が必要になります。
APIキーとは、簡単に言えばAIサービスを利用するための認証キーです。
例えば、人がWebサイトにログインするときにIDとパスワードを入力するように、DifyはAPIキーを使ってAIサービスへ「このユーザーが利用します」と認証を行います。
APIキーは、OpenAIやGoogle AI Studio、Anthropicなどの各社のAIサービスで発行できます。
Difyでは、このAPIキーを設定することで、GPTシリーズやGemini、ClaudeなどのAIモデルを利用できるようになります。
通常APIキーからAIモデルを利用する場合利用料がかかります(使った分だけ従量課金制)。
これはDifyの利用料とは別なので、Difyの無料プランを使っている場合でもAPIの利用料は別途かかります。
AIモデルの中には無料枠が設定されているモデルもあるので、それらを選択して無料枠内で利用すれば完全無料で使用することも可能です。
APIキーはパスワードと同じくらい重要な情報です。
APIキーは厳重に管理してください。
APIキーがないとDifyでAIモデルを使う事ができません。また第三者に知られた場合は不正利用されて料金を請求される場合もあります。
万が一、紛失したり第三者に知られたりした場合でも、多くのAIサービスでは新しいAPIキーを発行し、古いAPIキーを無効化できます。
Dify Cloud無料版の始め方
アカウント登録
1.公式サイトにアクセスして、「Sandbox」プランの「無料で始める」をクリックする。

2.登録方法は3種類あるので、好きな方法で登録する。ここではメールアドレスで登録する。

3.メールアドレスを入力して、「認証コードで続行」をクリックする。

4.登録したメールアドレスに認証コードが送られてくるので、認証コードを入力して、「確かめる」をクリックする。

5.下の画面が出れば、登録完了。

Difyへのログイン方法
1.公式サイトの右上「始める」をクリックする。

2.登録したメールアドレスを入力して、「認証コードで続行」をクリックする。

3.メールアドレスに届いた認証コードを入力、「確かめる」をクリックする。

初期設定
ワークスペース名を設定する
ワークスペース名は、デフォルトでは登録したメールアドレスになっています。
自分の好きな名前に変更することができるので、変更の方法を解説します。
1.左下の青色の●をクリックする。

2.「ユーザー設定」をクリックする。

3.「メンバー」タグを選択して、「ワークスペース情報を編集」をクリックする。

4.「ワークスペース名」を変更して、「保存」をクリックする。

5.ワークスペース名が変更されていれば成功。

モデルプロバイダーを設定する
初めて利用する場合は、利用したいAIモデルを選択します。
Sandboxプランでは、無料クレジットを利用してOpenAIやGeminiなどのモデルを試せます。
将来的に本格運用したい場合は、自分で取得したAPIキーを設定することも可能です。
1.「連携」をクリックする。

2.「モデルプロバイダー」タグを選択して、好きなAIモデルを選択する。
今回はOpenAIを選択し、「インストール」をクリックする。

3.「インストール」をクリックする。

4.OpenAI が表示されればOK。

最初のAIアプリを作成する
1.「スタジオ」をクリックする。

2.下の画面からアプリを作成していく。

作成できるアプリの例は次のとおりです。
- チャットボット
- ワークフロー
- エージェント
- テキスト生成アプリ
まずは「チャットボット」を選ぶのがおすすめです。
チャットボットの作り方はこちらで解説しています。
無料クレジットを節約する方法
無料(Sandbox)プランはAIモデルを試せる無料クレジットが付与されるので、APIキーを設定しなくてもアプリの作成をスタートできます。
しかし無料で使えるAIモデルもあるのでAPIキーを最初から設定して、無料クレジットを節約する方法もあります。
Gemini APIキーを取得・設定する
GoogleのAIモデル Gemini は無料枠に余裕があるので、うまく使えば完全無料でDifyを使い続けることができます。
基本は Gemini を使い、無料クレジットは他のAIをどうしても使いたい場合に取っておくのがおススメです。
設定方法
1.モデルプロバイダーに Gemini を追加する。モデルプロバイダーの追加の仕方はこちらを参照。
2.Gemini の「APIキーを追加」をクリックする。

3.「API キーを追加」をクリックする。

4.「Get your APIKey from Google」をクリックする。

5.Googleのサイトに飛ぶ。「Explore models in Google AI Studio」をクリックする。

6.「Get an API Key」の「Start」をクリックする。

7.Googleアカウントのログイン画面になるのでログインする。

8.左上の「APIキー」タブを選択。「キー」の欄のリンクをクリックする。

9.「鍵をコピー」をクリックする。

10.Difyの画面に戻って、「APIキー」の欄にキーを貼り付ける。認証名(適当な名前を自分で決める)を入力して、「保存」をクリックする。

11.矢印で示した場所が、登録した認証名に変更されていれば成功。

使わないAIモデルを削除する
しばらくの間 Gemini だけを使うつもりなら他のAIモデルを削除しておきましょう。間違えて他のAIを使ってクレジットを消費するのを防げます。
1.削除したいモデルの「・・・」の場所をクリックする。

2.「削除」をクリックする。

おすすめの使い方
Dify Cloudを使い始めたら、次のような用途を試してみましょう。
ブログのお問い合わせ対応AI
自分のブログ記事をナレッジベースとして登録すれば、読者の質問にAIが回答できるようになります。
社内FAQボット
就業規則やマニュアルを登録し、社員からの問い合わせを効率化できます。
SNS投稿の自動化
AIに投稿文の作成とプラットフォームへの投稿を行わせることができます。
Dify Cloud無料版の注意点
無料版は便利ですが、いくつか制限があります。
- 利用できるクレジット数に上限がある
- 作れるアプリは5つまで
- 大規模運用には向いていない
本格運用する場合は、有料プランやセルフホスト版を検討しましょう。
まとめ
Dify Cloud無料版を使えば、DockerやLinuxの知識がなくても、簡単にAIアプリ開発を始められます。
まずは無料版で機能を試し、
- AIチャットボット
- RAG
- ワークフロー
などを体験してみましょう。
Difyに慣れてきたら、次はセルフホスト版にも挑戦してみてください。

