RobloxとScratchの違い|子供のプログラミング学習ならどっち?

子供向けのプログラミング学習について調べていると、「Roblox(ロブロックス)」と「Scratch(スクラッチ)」を目にすることがあります。

どちらも子供がゲームなどを作りながらプログラミングを学べるサービスですが、仕組みや特徴はかなり違います。

RobloxとScratch、子供のプログラミング学習ならどっちがいいの?

と迷っている保護者の方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、どちらが優れているというわけではありません。

  • プログラミングを初めて体験するならScratch
  • Robloxが好きで、3Dゲームを作りたいならRoblox
  • 本格的なゲーム制作やテキストプログラミングに興味があるならRoblox
  • まず簡単にプログラミングの考え方を学びたいならScratch

というように、子供の年齢・経験・興味によって向いているものが変わります。

この記事では、RobloxとScratchの違いを比較しながら、子供のプログラミング学習にはどちらが向いているのかを解説します。


RobloxとScratchの違いを比較

まずは大まかな違いを見てみましょう。

RobloxScratch
主な目的ゲームを遊ぶ・作るプログラミング・作品制作
プログラミング方式テキストコードブロックを組み合わせる
使用する言語LuauScratch独自のビジュアルプログラミング
作品3Dゲームなど2Dゲーム・アニメーションなど
難易度やや高め比較的やさしい
3Dゲーム制作◎△
プログラミング入門○◎
ゲーム好きとの相性◎○
対象年齢の目安Roblox Studioは10歳以上が一つの目安主に8~16歳
費用Studioは無料無料

Roblox公式では、Roblox Studioはゲームの制作・コーディングに使う開発環境で、Luauというテキストベースの言語を使用すると説明されています。また、Roblox Studioについては10歳以上を一つの目安としています。

一方、Scratchは8~16歳を主な対象として設計されたプログラミング言語・オンラインコミュニティです。


Robloxとは?

Robloxは、単なる1本のゲームではありません。

ユーザーが作ったさまざまなゲームを遊べるオンラインプラットフォームであり、さらに自分自身でゲームを制作して公開することもできます。

ゲームを制作するときに使用するのが「Roblox Studio」です。

Roblox Studioでは、3D空間にオブジェクトを配置したり、スクリプトを書いたりしてゲームを作ることができます。

そしてプログラミングには、Roblox独自のスクリプト言語であるLuauを使用します。

Robloxについて詳しく知りたい方はこちら

こちらの記事でRobloxの基本から始め方、ゲーム制作、収益化まで詳しく解説しています。

参考記事
・Roblox(ロブロックス)とは?初心者向け完全ガイド【始め方・ゲーム制作・収益化まで解説】

Scratchとは?

Scratchは、子供がプログラミングを学ぶために作られたビジュアルプログラミング環境です。

Scratchでは、文字を大量に入力してコードを書くのではなく、ブロックを組み合わせてプログラムを作ります。

例えば、

「旗が押されたら」       ↓「10歩動かす」       ↓「もし○○なら」       ↓「音を鳴らす」

といった具合に、ブロックを組み合わせてキャラクターなどを動かします。

Scratchでは、インタラクティブなストーリー、ゲーム、アニメーションなどを制作できます。Scratch公式によれば、こうした制作を通して、創造的に考えることや体系的に考えること、協働することなどを学べるよう設計されています。


Scratchについて詳しく知りたい方はこちら

こちらの記事でScratchの始め方、使い方、できることなどを詳しく解説しています。

参考記事
・Scratchとは?初心者向けに使い方・できることをわかりやすく解説

RobloxとScratchの最大の違いは「プログラミングの方法」

RobloxとScratchを比較するとき、特に重要なのがプログラムの作り方です。

Scratchは「ブロックを組み合わせる」

Scratchでは、プログラムの命令をブロックとして扱います。

そのため、

「プログラミングって難しそう……」

という子供でも比較的始めやすいのが特徴です。

例えば、

「キャラクターを10歩動かす」

という命令も、対応するブロックを配置するだけです。

コードのスペルを間違えてプログラムが動かない、といった問題も起こりにくくなっています。


Robloxは「実際にコードを書く」

一方、Roblox StudioではLuauというテキストベースのプログラミング言語を使います。

Roblox公式の初心者向け教材でも、

  • 変数
  • 関数
  • イベント
  • 条件分岐
  • ループ
  • 配列

など、一般的なプログラミングでも登場する基本概念を学習できます。

例えば、

「プレイヤーが特定の場所に来たらドアを開く」

といった仕組みを、コードを書いて実現できます。

そのためScratchと比べると、本格的なプログラミングに近い学習になっていきます。


RobloxとScratchでは、作れるものにも違いがある

もう一つ大きな違いが、制作する作品です。

Scratchで作れるもの

Scratchでは、

  • 2Dゲーム
  • アニメーション
  • インタラクティブな物語
  • クイズ
  • シミュレーション

などを作れます。

プログラミングの仕組みを理解するための作品を、比較的簡単に作れるのが特徴です。


Robloxで作れるもの

Robloxでは、

  • 3Dアスレチックゲーム
  • シミュレーター
  • アドベンチャーゲーム
  • 探索ゲーム
  • サバイバルゲーム
  • RPG

など、より本格的な3Dゲームを制作できます。

Roblox公式の教育用教材でも、3Dパーツを使った障害物コースの制作や、変数・ループを利用したスクリプト作成などを組み合わせた学習が用意されています。


プログラミング初心者ならScratchがおすすめ?

「プログラミングを初めて体験する」という目的なら、Scratchはかなり始めやすい選択肢です。

理由は、プログラムをブロックで組み立てられるからです。

例えば、

「キャラクターを動かしたい」

と思ったら、動かすためのブロックを配置する。

動かない場合も、

「このブロックの順番が違うのかな?」

と考えながら試行錯誤できます。

プログラミングの基本的な考え方を、コードの細かな文法に邪魔されず体験しやすいのがメリットです。

そのため、

「子供に初めてプログラミングを体験させたい」

という場合には、Scratchは有力な候補になります。


ゲームが大好きな子供ならRobloxがおすすめ?

一方で、子供がすでにRobloxに夢中になっているなら、Robloxからゲーム制作に入る方法もかなり面白いです。

例えば子供が、

「このゲーム面白い!」

と言っているとします。

そこで、

「じゃあ、自分でもゲームを作ってみる?」

と提案してみる。

Roblox Studioを使えば、実際に自分で3Dゲームを制作できます。

さらにゲームの仕組みを作るためにコードを書くようになれば、そこからプログラミング学習につながります。

つまり、

Robloxで遊ぶ

↓

ゲームを作ってみる

↓

ゲームの仕組みをプログラムする

↓

プログラミングを学ぶ

という流れです。

Roblox公式でも、ゲーム制作を通じてLuauのプログラミング、3Dデザイン、ゲームデザインなどを学ぶ教育コンテンツが用意されています。


RobloxとScratch、どちらが難しい?

一般的には、Scratchのほうが最初のハードルは低いと考えられます。

Scratchはブロックを組み合わせる方式なので、コードの文法を覚える必要がありません。

一方Roblox Studioでは、最終的にLuauのコードを書くことになります。

そのため、

Scratch

ブロックを組み合わせる
↓
プログラムの基本を学ぶ

Roblox

3D空間を作る
↓
コードを書く
↓
ゲームの仕組みを作る

という違いがあります。

ただし、「難しい=Robloxのほうが教育効果が高い」というわけではありません。

子供が難しすぎると感じてしまえば、学習そのものを嫌いになってしまう可能性もあります。


RobloxとScratch、どちらがプログラミング学習に向いている?

ここが一番知りたいところでしょう。

結論としては、次のように考えると分かりやすいです。

子供のタイプおすすめ
プログラミングが初めてScratch
低年齢でまず簡単に始めたいScratch
ブロックで試行錯誤したいScratch
Robloxが大好きRoblox
3Dゲームを作りたいRoblox
本格的なゲーム制作に興味があるRoblox
テキストコードを書いてみたいRoblox
将来的にゲーム開発にも興味があるRoblox

ただし、これはあくまで目安です。

子供本人が何を作りたいのかを最も重視するのがおすすめです。


「年齢」だけでRobloxとScratchを決めなくてもいい

プログラミング学習というと、

「○歳ならScratch」

「○歳になったらRoblox」

と年齢だけで判断したくなります。

しかし、実際には子供によって得意・不得意が違います。

例えば10歳でも、

「Robloxのゲームを自分で作りたい!」

という強い目的がある子なら、Roblox Studioに挑戦できる可能性があります。

一方、12歳でも、

「プログラミングは初めてだから、簡単なところから始めたい」

という子ならScratchから始めてもいいでしょう。

Roblox公式も、Roblox Studioについて10歳以上を一つの目安としながら、より若い子供が環境制作やデザインから始めるケースも紹介しています。


ScratchをやってからRobloxに進むのもアリ

実は、

Scratch → Roblox

という順番で学ぶ方法もあります。

Scratchで、

  • 順番に処理する
  • 条件によって処理を変える
  • 繰り返す
  • 変数を使う

といったプログラミングの基本的な考え方を学ぶ。

↓

その後Roblox Studioに進み、

  • 3Dゲーム制作
  • Luau
  • ゲームシステム
  • UI
  • アイテム
  • マップ制作

などに挑戦する。

という流れです。

これは、

「まずプログラミングの考え方を学んでから、本格的なゲーム制作に進む」

というルートです。


「Roblox → プログラミング」でもいい

一方、Robloxが好きな子なら、

Roblox → プログラミング

という順番でも問題ありません。

例えば、

「このゲームのアイテムってどうやって動いているんだろう?」

↓

「自分でも作ってみたい」

↓

Roblox Studioを触ってみる

↓

「コードって何?」

↓

Luauを学ぶ

という流れです。

むしろ、こちらのほうが本人の興味を強く利用できる可能性があります。

プログラミングを「勉強しなさい」と言われるより、

「自分が作りたいゲームを作るためにプログラミングを覚える」

ほうが、モチベーションを維持しやすい子もいるでしょう。


RobloxとScratchは「どちらか一つ」に決める必要はない

ここも重要です。

RobloxとScratchは競合するサービスのように見えますが、実際には学習目的がかなり違います。

Scratchは、

プログラミングの考え方を分かりやすく学ぶ

のに向いています。

Robloxは、

プログラミングを使って本格的な3Dゲームを作る

という方向に進みやすいサービスです。

そのため、

Scratchで基礎を学ぶ
↓
Robloxでゲーム制作に挑戦

という使い方もできます。

逆に、

Robloxでゲーム制作を始める
↓
必要になったプログラミングを学ぶ

という方法もあります。

どちらが正解というわけではありません。


RobloxとScratch、無料で使える?

どちらも、基本的に無料で始められます。

Roblox公式によると、Roblox Studioは無料で利用でき、ゲームの制作・公開にもライセンス料は必要ありません。

Scratchも無料で提供されています。

ただし、Robloxではゲーム内通貨「Robux」を使った購入などがあります。

子供にRobloxを利用させる場合は、プログラミング学習とは別に、課金についても親が確認しておくことが大切です。

詳しくはこちらの記事で解説しています。

参考記事
・Robloxを子供に遊ばせても大丈夫?親が知っておきたい安全設定・利用制限・課金対策

Roblox Studioでゲームを作ってみたいなら

Robloxを選んだ場合、

「実際にどうやってゲームを作るの?」

という疑問が出てくるでしょう。

Roblox Studioでは、3Dオブジェクトを配置したり、スクリプトを書いたりしながらゲームを制作します。

当サイトでは、Roblox Studioのインストールから初めてのゲーム制作まで、初心者向けに解説しています。

こちらの記事では、Roblox Studioの具体的な操作方法を詳しく解説しています。

参考記事
・Roblox Studioの使い方【ゲーム制作の始め方】初心者向け完全ガイド

RobloxとScratch、結局どっちがおすすめ?

最後にもう一度整理しましょう。

Scratchがおすすめなのはこんな子

  • プログラミングが初めて
  • まず簡単に始めたい
  • ブロックを使ったプログラミングから入りたい
  • 2Dゲームやアニメーションを作ってみたい
  • プログラミングの基本的な考え方を身につけたい

Robloxがおすすめなのはこんな子

  • Robloxが大好き
  • ゲームを作ってみたい
  • 3Dゲームを作りたい
  • 本格的なゲーム制作に興味がある
  • テキストコードにも挑戦してみたい

そして一番大切なのは、

「どちらが優れているか」ではなく、「子供が何を作りたいのか」

です。


「ゲームが好き」をプログラミング学習につなげてみよう

子供がRobloxを遊んでいると、

「またゲームばかりしている……」

と心配になることもあるでしょう。

しかし、ゲームが好きだからこそ、

「じゃあ、自分でゲームを作ってみたら?」

という方向に興味を広げられる可能性があります。

Scratchなら、ブロックを組み合わせながらプログラミングの基本を学べます。

Robloxなら、3Dゲームを制作しながらLuauによるプログラミングに挑戦できます。

どちらを選んでも、最終的には

「自分で考える → 作る → うまくいかない → 原因を探す → 改善する」

という経験ができます。

これはプログラミング学習の大きな魅力です。

まずは子供に、

「ScratchとRoblox、どっちでゲームを作ってみたい?」

と聞いてみるのもいいかもしれません。

本人が「こっちをやってみたい!」と言ったものから始める。

それが、長く続くプログラミング学習への一番シンプルな入口になるかもしれません。

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