はじめに
パスワードを安全に管理するには、信頼できるマネージャーアプリが欠かせません。
Linuxでパスワード管理アプリを使うなら、「KeePassXC」がおススメです。
「KeePassXC」は以下の特徴を持ています。
- オープンソースのパスワードマネージャーで、Linux環境に最適化されています。
- 強力な暗号化アルゴリズムを使用し、データはローカルで安全に保管されます。
- 完全無料で利用できます。
この記事では、Linux Mint(MATE)にKeePassXCをインストールする手順をわかりやすく解説します。
KeePassXCをインストールする
1.まずは端末(ターミナル)を開き、以下のコマンドを入力します。
sudo apt update

2.ログインパスワードを入力。

3.以下のコマンドを入力。インストールを開始する。
sudo apt install keepassxc

4.「続行しますか?」で 「 Y 」 を入力。

5.インストールがうまくいったか、バージョン確認をしてみましょう。
以下のコマンドを入力。
keepassxc – -version

6.「KeePassXC x.x.x」とバージョンが表示されれば成功。

KeePassXCを起動
メニューから起動
1.左下のアイコンをクリック。「アクセサリ」→「KeePassXC」をクリックする。

2.KeePassXC が起動する。

端末(ターミナル)から起動
端末を立ち上げて以下のコマンドを入力。
keepassxc

KeePassXC の使い方
データベースを作成する
インストールが済んだら初めに、パスワード情報を登録するデータベースを作成します。
1.KeePassXC を起動して、「新しいデーターベースを作成する」をクリックする。

2.「データベース名」を入力。(「概要」は入力しても、しなくてもよい)
「続き」をクリックする。

3.「暗号化の設定」はいじらなくてもOK。「続き」をクリックする。

4.データベースにアクセスするパスワードを決める。
(このパスワードを忘れると KeePassXC に登録した全ての ID・パスワード が使えなくなるので、紙に書くなどして大事に保管してください。)
「パスワードを入力してください」と「パスワードの確認」の2か所に入力して、「終了」をクリックする。

5.データベースの保存場所を決めて、「保存」をクリックする。

6.下の画面が出れば、データベースの作成は完了です。

ログイン情報の登録
データベースを作成したら、いよいよログイン情報(ID・パスワードなど)を登録していきます。
1.左上の「 ⊕ 」ボタンをクリックする。

2.それぞれの欄を入力する。
- 「Title」 ログイン情報のタイトル。通常はサイト名などを入力する。
- 「Username」 サイトにログインする時のIDやメールアドレスなどユーザー識別情報
- 「Password」 サイトにログインする時のパスワード
他の欄は必要に応じて入力する。入力を終えたら「OK」をクリックする。

3.情報が登録されていればOK。

サイトでの ID・パスワード の入力のやり方
実際に ID・パスワード を入力してみましょう。
1.サイトのID入力欄を選択した状態にする。

2.ログイン情報が選択されている状態(選択されると緑色になる)で、上にある「自動入力を実行」というアイコンをクリックする。

3.「はい」をクリックする。

4.サイトに ID・パスワード が入力される。

まとめ
KeePassXCは完全に無料で利用できるパスワード管理アプリで、Linux環境でも高い互換性とセキュリティを提供し、個人情報を安全に管理できます。
Windows や Mac に比べるとアプリの選択肢が限られてしまう Linux で完全無料で使える貴重なパスワード管理アプリです。
特に Linux を普段の生活で使用する人にとってはパスワード管理は必須なので、ぜひKeePassXCを使ってみてください。


