「Pythonを始めたいけど、何から覚えればいいの?」
Pythonにはたくさんの文法や機能があります。そのため、初心者は最初からすべて覚えようとしてしまいがちです。
しかし、最初から難しい機能を覚える必要はありません。
まずは、
- 文字を表示する
- 変数を使う
- 条件によって処理を変える
- 同じ処理を繰り返す
- 複数のデータをまとめて扱う
- 処理を関数としてまとめる
といった基本を少しずつ覚えていけば大丈夫です。
この記事では、Python初心者が最初に覚えておきたい基本文法を、簡単なコードを使って解説します。
Python初心者が最初に覚えたいこと
まずは次の内容から始めてみましょう。
print()で文字を表示する- 変数を使う
- 文字列と数値を扱う
ifで条件分岐するforで繰り返すwhileで繰り返す- リストで複数のデータを扱う
- 関数を使う
- インデントを理解する
最初から完璧に覚える必要はありません。
コードを書いて、実行して、動きを確認することから始めてみましょう。
このページでは、Windows11 に Python をインストールして、コマンドプロンプト から Python を実行しています。
Python の実行環境の作り方は、こちらの記事を参考にしてください。
1.print()で文字を表示する
Pythonで最初に覚えたいのがprint()です。
print()を使うと、文字や計算結果などを画面に表示できます。
print("こんにちは")
実行すると、
こんにちは
と表示されます。
数字を表示することもできます。
print(100)
結果:
100
計算もできます。
print(10 + 20)
結果:
30
まずは、
「Pythonに命令すると、その結果が表示される」
という感覚をつかみましょう。

2.変数を使う
次に覚えたいのが変数です。
変数は、データを保存しておくための名前付きの箱のようなものです。
例えば、
score = 100
とすると、scoreという変数に100を保存できます。
保存した値は、
print(score)
で表示できます。
100
変数の値を変更することもできます。
score = 100
score = 200
print(score)
結果:
200
ゲームなら、
score = 0
score = score + 10
のようにしてスコアを管理できます。
変数は、
- スコア
- 年齢
- 商品価格
- 人数
- HP
など、さまざまなデータを扱うときに利用します。

3.文字列と数値を扱う
Pythonでは、文字と数字を区別して扱います。
例えば、
name = "太郎"
の"太郎"は文字列です。
一方、
age = 30
の30は数値です。
この違いは、計算するときに分かりやすくなります。
print(10 + 20)
結果:
30
一方、
print("10" + "20")
では、文字列同士をつなげるため、
1020
となります。
このように、同じように見える数字でも、数値として扱うのか、文字列として扱うのかによって結果が変わります。

4.ifで条件分岐する
次に覚えたいのが条件分岐です。
条件分岐とは、
「条件によって実行する処理を変える」
仕組みです。
例えば、スコアが100以上なら「クリア」と表示してみます。
score = 120
if score >= 100:
print("クリア!")
結果:
クリア!
条件に当てはまらない場合は、elseを使えます。
score = 80
if score >= 100:
print("クリア!")
else:
print("もう少し!")
結果:
もう少し!
Scratchの「もし○○なら」と同じような考え方です。
Scratchを経験している人なら、
条件によって処理を変える
という考え方をPythonでも利用できることが分かるでしょう。

5.forで処理を繰り返す
同じ処理を何度も実行したい場合は、forが使えます。
例えば、
for i in range(5):
print("こんにちは")
とすると、「こんにちは」を5回表示します。
こんにちは
こんにちは
こんにちは
こんにちは
こんにちは
Scratchの「○回繰り返す」に近い考え方です。
繰り返しは、同じ処理を大量のデータに対して行うときにも役立ちます。
例えば、
- 商品一覧を処理する
- ファイルを一つずつ確認する
- 複数の数字を計算する
- 名前の一覧を表示する
といった処理に利用できます。

6.whileで処理を繰り返す
Pythonにはwhileという繰り返しもあります。
例えば、
count = 0
while count < 5:
print(count)
count = count + 1
とすると、countが5未満の間、処理を繰り返します。
結果:
0
1
2
3
4
forとwhileはどちらも繰り返しに使います。
初心者のうちは、
for→ 回数やデータに対して繰り返すwhile→ 条件を満たしている間、繰り返す
くらいのイメージで覚えておくとよいでしょう。

7.リストで複数のデータを扱う
複数のデータをまとめて扱いたいときには、リストが便利です。
例えば、
fruits = ["りんご", "みかん", "バナナ"]
とすると、3つの果物を一つのリストにまとめられます。
内容を表示するには、
print(fruits)
とします。
特定のデータを取り出すこともできます。
print(fruits[0])
結果:
りんご
Pythonでは、リストの最初のデータを0として数えます。
0 → りんご
1 → みかん
2 → バナナ
最初は少し不思議ですが、プログラミングではよく使われる考え方です。

リストとforを組み合わせる
リストとforを組み合わせると、複数のデータを順番に処理できます。
fruits = ["りんご", "みかん", "バナナ"]
for fruit in fruits:
print(fruit)
結果:
りんご
みかん
バナナ
この仕組みは、実際のプログラムでもよく使います。
例えば、
- 商品一覧
- ファイル一覧
- 名前の一覧
- 検索結果
- 数値データ
などを一つずつ処理できます。

8.関数で処理をまとめる
同じ処理を何度も使いたいときには、関数が便利です。
例えば、
def hello():
print("こんにちは")
とすると、hello()という関数を作れます。
そして、
hello()
と呼び出すと、
こんにちは
と表示されます。
関数を使うと、同じ処理を何度も書く必要がなくなります。
プログラムが大きくなるほど、
「処理を分かりやすく整理する」
ことが重要になります。
関数は、そのための基本的な仕組みの一つです。

9.Pythonではインデントも重要
Pythonを学ぶときに注意したいのがインデントです。
例えば、
score = 100
if score >= 100:
print("クリア!")
print()の前には空白があります。
この空白のことをインデントといいます。
これは単なる見た目ではありません。
Pythonでは、インデントによって、
「この処理がifの中にある」
ことを表します。
そのため、
if score >= 100:
print("クリア!")
のようにインデントをなくすと、エラーになることがあります。
Pythonでは、
インデントもプログラムの一部
と覚えておきましょう。

Scratchで学んだことはPythonでも役立つ
ScratchとPythonは、プログラムの見た目が大きく違います。
しかし、基本的な考え方には共通する部分があります。
例えば、
| Scratch | Python |
|---|---|
| 「もし○○なら」 | if |
| 「○回繰り返す」 | for |
| 「条件まで繰り返す」 | while |
| 変数 | 変数 |
| リスト | リスト |
Scratchではブロックを使っていたものを、Pythonではコードとして書くイメージです。
そのため、
Scratchでプログラミングの考え方を学ぶ → Pythonでコードとして表現する
という流れで学ぶこともできます。
ScratchとPythonの違いについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
また、ScratchからPythonへ進む具体的な方法については、こちらの記事も参考にしてください。
最初から全部暗記する必要はない
ここまで読んで、
「覚えることが多いな……」
と思ったかもしれません。
でも、Pythonの文法を最初から全部暗記する必要はありません。
プログラミングでは、
作りたいものを考える
↓
必要なコードを調べる
↓
実際に書く
↓
実行する
↓
エラーを修正する
という流れで学ぶことができます。
必要な文法をその都度調べながら、少しずつ覚えていけば大丈夫です。
AIを使いながらPythonを学ぶ方法もある
現在では、生成AIにPythonについて質問しながら学習する方法もあります。
例えば、
Pythonで簡単な数当てゲームを作りたい
と質問して、コードの例を出してもらうことができます。
さらに、
このコードの
ifは何をしているの?
forを使っている理由は?
などと質問すれば、分からない部分を確認できます。
ただし、AIが作ったコードをそのまま使うだけではなく、
「このコードは何をしているのか?」
を確認することが大切です。
AIを先生のように使いながら、自分でもコードを動かしてみると、理解しやすくなります。
基本を覚えたら小さなプログラムを作ってみよう
基本文法を少し覚えたら、実際に簡単なプログラムを作ってみましょう。
例えば「数当てゲーム」なら、
- コンピューターが数字を決める
- プレイヤーが数字を入力する
- 正解かどうか判定する
- 大きいか小さいかを表示する
- 正解するまで繰り返す
という仕組みになります。
ここでは、
- 変数
- 条件分岐
- 繰り返し
- 数値
- 入力
など、今回学んだ基本が使えます。
このように、実際に一つのプログラムを作ってみると、文法の役割が分かりやすくなります。
Python初心者が最初に覚えることまとめ
今回紹介した基本をまとめると、次のようになります。
| 基本 | 何をするもの? |
|---|---|
print() | 文字や結果を表示する |
| 変数 | データを保存する |
if | 条件によって処理を変える |
for | 処理を繰り返す |
while | 条件を満たす間、処理を繰り返す |
| リスト | 複数のデータをまとめる |
| 関数 | 処理をまとめて再利用する |
| インデント | 処理のまとまりを表す |
まずはこれらを一つずつ実際に動かしてみましょう。
すべてを完璧に覚えてから次へ進む必要はありません。
まとめ|Pythonは実際にコードを書きながら覚えよう
Python初心者が最初に覚えたいのは、難しい機能ではありません。
まずは、
print()で文字を表示する- 変数でデータを扱う
ifで条件分岐するforやwhileで繰り返す- リストで複数のデータを扱う
- 関数で処理を整理する
- インデントのルールを覚える
といった基本から始めましょう。
そして、文法を覚えるだけで終わらせず、実際に小さなプログラムを作ってみることが大切です。
最初はエラーが出ても問題ありません。
コードを書く → 実行する → エラーを確認する → 修正する
という経験を繰り返すことで、少しずつPythonに慣れていきます。
Scratchを経験している人なら、条件分岐や繰り返し、変数などの考え方をPythonでも活用できます。
まずは簡単なコードから始めて、少しずつ自分で作れるものを増やしていきましょう。

